ベルリナ山群はまったく目にすることが出来ないまま、心を残して2泊したサンモリッツをあとに列車でクールへ。クールで氷河急行に乗り換えてヴァリス地方のツェルマットへ向かいました。明るく開放感に満ちた牧草地帯と自然に溶け込んだ家々の点在する風景を、快適な一等車からの車窓に見飽きることがありません。海抜2000メートルを超える最高地点付近は、沿線を埋め尽くす高山植物の花が絨毯さながら、のんびり走る急行列車の窓からも手に取るように見ることができました。 ランチは食堂車、ただし飲み物はツアー料金に含まれていませんから自前、ワイン代を払うと「チップ」と大きな声で催促されてしまいました。私より二回りも体の大きい女性の「チップ」の声には迫力があって、思わず財布の小銭を全部出してしまいしまた。あれはいくらくらいあったのだろう・・・・。彼女、大きな声で「サンキュー」、チップとしてはきっと予想外の金額だったにちがいない。 氷河急行というのに、肝心の氷河展望の区間は長い長いトンネルに変わってしまい、列車から目にすることはできません。 氷河急行5時間半の列車旅でツェルマット駅へ到着です。 |
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![]() 氷河急行 |
![]() 氷河急行ツェルマット行き |
![]() 氷河急行車窓風景、ハイジが花かごを手にして出てきそう |
![]() 氷河急行車窓風景 |
![]() 観光客で賑わうツェルマット駅前 マッターホルンの頭部が見えます |
![]() ツェルマット駅前、20頭ほどの山羊の一団が通り過ぎて行きました |
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ツェルマット駅前に降り立つと、メインストリートの向こうに尖峰マッターホルンの穂先が目に飛び込んできました。待望の名峰との対面です。 ツェルマットからは登山電車でリッフェルベルクの山上ホテルへ。電車は急勾配をせかず焦らずゆっくりのんびりと這うように上がって行きます。ツェルマットの街が眼下に離れ、やがて車窓に憧れのマッターホルンの全容が姿をあらわすと、車内からはため息ともつかぬ歓声があがりました。マッターホルンの上空には一点の雲も見えません。幾たびとなく写真などで目にした姿そのもの、初対面という気分はありませんでした。 |
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![]() 登山電車の車窓にマッターホルンの全容が |
![]() 山上のホテルからは窓を額縁にしたみごとなマッターホルン |
![]() リッフェルベルクの山上ホテルに2連泊 |
![]() ホテルからは真っ白なブライトホルン(4164m)も見えます |