ヨハネスブルグ・サミット
現地でのパラレルイベント開催のお知らせ

食糧増産援助を問うネットワークは、国連「持続可能な開発のための世界サミット」(ヨハネスブルグサミット)NGOフォーラムにおいて、LIVANINGO(モザンビーク)、日本国際ボランティアセンター南アフリカ事務所との共催でセミナーを実施します。


環境破壊型の援助から、持続可能な農業協力への転換に向けて
〜オブソレート農薬の現状とオルタナティブな農村開発の模索〜


■深刻化するアフリカのオブソレート農薬問題

現在、「途上国」においてオブソレート(未使用・使用期限切れ)農薬の問題が深刻化しています。多くは先進国の援助によって過剰にもたらされた農薬は、都市や農村に放置され土壌や地下水を汚染しています。とりわけアフリカ諸国は大量のオブソレート農薬を抱え、全ての処理には2億ドル、70年がかかると国連食糧農業機関(FAO)は指摘しています。

■日本の食糧増産援助も原因に

日本のODA「食糧増産援助」は、十分な調査もなく、現地の農業の実情を考慮せず大量の農薬を供与することでオブソレート農薬問題を招いてきました。アフリカ南部のモザンビークに対して97年に援助した農薬の4割(100トン)は現在も倉庫に放置されたままです。エチオピアでは「ある農村に届いた日本の援助農薬の96%が期限切れ」(FAO)との指摘もあります。

■リオ・サミットから10年、問題は解決されず

リオ・サミットで採択された行動計画「アジェンダ21」には、オブソレート農薬問題の解決に向けた条約と計画が盛り込まれていました。しかし、こうした流れに背を向けて1992年以降も日本はアフリカ諸国に大量の農薬援助を続けてきました。そして10年たった現在、事態はますます深刻になっています。

■オルタナティブな農業協力の模索を

私たちはヨハネスブルグ・サミットの場でセミナーを開催し、オブソレート農薬問題に直面するアフリカのNGOと一緒に、この問題の現状と解決策を話し合います。そして、農薬・化学肥料の大量投与に頼らない農業の実践をアジア、アフリカのNGOから学び、オルタナティブな農業協力のあり方について考えたいと思います。


環境破壊型の援助から、持続可能な農業協力への転換に向けて
〜オブソレート農薬の現状とオルタナティブな農村開発の模索

8月30日(金) 10:00〜1200
   ヨハネスブルグサミットNGO会場(NASREC) セミナー室

【主催】
食糧増産援助を問うネットワーク
日本国際ボランティアセンター南アフリカ事務所
LIVANINGO(モザンビーク)
【内容】
(1)「途上国」が直面するオブソレート農薬の現状
      報告:LIVANINGO(モザンビーク)
(2)問われる「先進国」の援助のあり方
     報告:食糧増産援助を問うネットワーク
(3)アジア、アフリカでの持続可能な農村開発の実践と、それを支援する国際協力のあり方について
    報告:ABIODES(モザンビーク)
        日本国際ボランティアセンター南アフリカ事務所
(4)日本の食糧増産援助見直しの取り組みについて、国会議員からの報告(福島瑞穂参議院議員)

※使用言語:英語(日本語逐次通訳あり)

セミナーについてのお問い合わせは
kr2-net@paw.hi-ho.ne.jp または 090-1119-0233(今井、8/24迄)


(C) Copyright 2KR Monitaring Network All Rights Reserved