サミット報告会の案内

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食糧増産援助を問うネットワーク
モザンビーク訪問 & ヨハネスブルクサミット参加 報告会
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現在、アフリカをはじめ「途上国」において、オブソレート(未使用・使用期限切れ)農薬問題が深刻化しています。先進国の援助などによって過剰にもたらされた農薬は、都市や農村に放置され、土壌や地下水を汚染しています。日本はODA「食糧増産援助」でアフリカへ大量の農薬を援助し、エチオピアやモザンビークではこれらが未使用のまま使用期限切れになるなど大きな問題になっています。

私たちは、8月下旬にモザンビークを訪問し、日本が援助したまま3年以上放置されている農薬の処理について、現地NGOや国連食糧農業機関(FAO)と意見交換を行いました。そして、南アフリカ・ヨハネスブルクで行われた国連「持続可能な開発に関する世界首脳会議」(開発・環境サミット)のNGOフォーラムに参加し、モザンビークの環境NGOリバニンゴ、日本国際ボランティアセンター南アフリカ事務所との共催で、オブソレート農薬問題の解決策と農薬・化学肥料に依存しない農業のあり方を考えるセミナーを開催しました。

アフリカから見た日本のODAについて、「南」と「北」の市民の連携について、現地での活動と私たちが感じたことをビデオ映像も交えて報告いたします。国会で食糧増産援助の問題に取り組み、モザンビークとサミットに同行していただいた参議院議員・福島瑞穂さんにも報告していただきます。

外務省改革の動きの中、食糧増産援助は、8月に発表された外務省「行動計画」で「廃止も念頭に抜本的に見直す」と明記されました。こうした動きと、私たちの今後の取り組みについても報告します。


※食糧増産援助とは?

ODA無償資金協力のひとつで、アジア・アフリカ・中南米等に農薬・化学肥料、大型農業機械を無償供与している。1970年代に日本の化学業界の要請により始まったこの援助は、現地の農業の実情を十分に考慮せず、多くの場合は事前調査すら行わず大量の農業資機材を供与してきた。その結果、本来の受益者である現地農民の食糧増産には結びつかず、過剰に供与された農薬は配布されないまま使用期限切れになり、深刻な環境汚染を招いて国際的な批判を浴びている。


【日時・会場】

10月8日(火) 19:00〜21:00
文京シビックセンター シビックホール3階 第1会議室  (03-5803-1100)
地下鉄大江戸線/三田線・春日駅0分 地下鉄南北線/丸の内線・後楽園駅徒歩1分
駅の案内表示に従ってお越し下さい

【主催】

食糧増産援助を問うネットワーク(略称:2KRネット)
   http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kr2-net/

【内容】

  1. モザンビーク報告 (現地NGOとの交流、国連食糧農業機関訪問、日本大使館訪問)
  2. ヨハネスブルクサミット NGOフォーラム参加報告
  3. 食糧増産援助「廃止を含む抜本的な見直し」に向けての現状と今後の取り組み

●報告者

  • 舩田クラーセンさやか (食糧増産援助を問うネットワーク)
  • 今井高樹 (食糧増産援助を問うネットワーク)
  • 福島瑞穂参議院議員(社民党) 

【参加費】

資料代 500円

【参加予約】

事前予約は必要ありません

【お問い合わせ】

kr2-net@paw.hi-ho.ne.jp または 090-1119-0233(今井)


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