→ back to past diary...  → back to Top...
−2002年9月(後半)−

2002.9.16(月)

10月から隣の研究室で本格的に仕事をする関係上、今までやっていた小論文添削のバイトからは撤退することとなったのだが(というわけで、秋からの添削には加わってないのだよ >ろーれる。さんへ私信)、その身代わり入れ替わりでこのバイトをすることになった某友人から電話。どのように添削をしたものか見当もつかんらしい。ということで、紹介したこともあって相談に乗ることに。小論文のお題は「これまでで最も感動したことについて」。で、答案を読んでいると、どうも全体的になんか前にも読んだことあるような雰囲気。それもそのはず、今回友人が担当している授業の講師が春に私が添削をやってたときと同じ人で、同じようなお題の問題が出ていたのだった。「情熱を注いだこと」と「感動したこと」。微妙に違うような気がしなくもないが、実際の答案を見てみると大して変わりない。たいがいの答案が、これこれこういうことをやっていて、いろいろと苦労があった(ここまで、春の問題とほぼ同じ)、だからそのことがうまくいったときに感動した、と最後に付け加えているだけだからな。そりゃ印象も変わらんわけだ。
 その友人、どうやって添削したらいいか見当もつかない、といっていた割に、実際のところ、話していると答案に対してツッコミの言葉がビシビシと出てきている。彼女の日記を見ればわかるとおり(更新止まってるが)、ツッコミの厳しさは他の追随を許さない。そんだけつっこめりゃ添削もできるでしょ、と言ってやったのだが、「『お前本当に感動したんかい』なんて添削に書けんでしょ」と言われると、まあその通りだな。その辺のツッコミをオブラートにくるんでいかにも添削っぽく見せるのは多少慣れが必要か。

上の例だと、例えば「論述が『苦労した』と述べるだけで終わっており、実際にどのような苦労を経験したのか、その具体的な場面の描写がほとんどなく、そのため『感動した』という実感が読み手に伝わってこない」とかなんとか。

2002.9.17(火)

隣の研究室で仕事をしていたら、そこの客員研究員が帰国してしまって机が空いたのでそこを使うように、とのお達し。しかもパソコンつき(celeronマシンだけど)。こうやって研究室の人員全員にPCを支給できてしまうあたり、やはり個人持ちマシンがないと研究になりゃしないうちの研究室とは大違いである。
 研究用にノートPCを新調しようか、と考えていたところだったので、これで買う必要がしばらくなくなってしまったかも。…じゃあ自宅用にデスクトップPCを買うか。速い奴。ホビー用(笑)。

2002.9.18(水)

久々に予備校授業。添削のバイトからは手を引くものの、こちらのバイトはそれほど精神的負担が大きくない(物理ならば割と楽)、続けることにしている。今日はコンデンサーの話。平行板コンデンサー間の電場はなぜどこでも一定なのか、と質問されてやや答えに窮する。確かに、点電荷の場合ならば、電荷からの距離に応じて強度は変化するし、その辺の違いをどのように教えたものか。「(点電荷じゃなくて)電荷が空間的に広がっているからだ」と言ってもそうそう納得するはずもなく。ガウスの法則を使って、極板上の微小部分でなんたらかんたら、と説明すれば一発でわかるのだが、これって微積がわかってないと理解できないし。

仕事はあまり進まず。ぽろぽろと細かい仕事が色々湧いてくる割に、内容的にわかってないせいかプライオリティがどれにあるのかさっぱりわからず。とりあえずできそうな奴から適当に。

ついでにボスから「さっさと論文完成させんかい(意訳)」とのお達し。昼間隣の研究室でずっと仕事してるのに無茶言わないで欲しい。とはいうもののこちらとしても研究については手を抜いている自覚がなきにしもあらず。今月中くらいで、なんとか。

2002.9.19(木)

シェルスクリプトをいじっていたら一日が終わる。

2002.9.20(金)

色々シェルスクリプトをいじってみたが、どうも思うような処理をしてくれない。まともなマニュアルが手元にないこともあるが、あまりに埒があかないのでついにさじを投げる。シェルスクリプトなんかやめだ、もう。

論文の直し。しばらく放っておいたので、今までどこまでやったかさっぱり覚えていなかったのだが、よくよく見てみると、ボスからのチェックが入ったところはほとんど直っていたりする。あとは国際学会発表の前後で状況が変わった部分の修正・付け足しだけか…ってこれが問題なのか。とりあえず楽そうなところから。

2002.9.21(土)

論文直し。久々にシミュレーションをブン回し。論文で修正する必要のある数値を導出。ああめんどくさ。とりあえず文章部分はひととおり終わり。あとは図とキャプションを修正して、最終チェックすればOKか。

2002.9.22(日)

予備校授業準備。しかし、「ジュラシック・パーク」を観ながらでは進むはずもなく。

2002.9.23(月)

誰もいない大学で予備校のプリント作り。予想外に手間取り、終わってから買い物に出かけたが店がことごとく閉まっている罠。最近(でもないか)オープンした本屋が12時まで営業しているのに気がついたからよかったようなものの、この本屋がなかったらヨドバシでPerlの本を買って終わってしまうところであった。偉いぞ某本屋。最近の我が街の本屋事情は悪化の一途をたどっていたところだったので、こういう本屋にはがんばって欲しいところである。

どうもここのところ週末の過ごし方がロクでもない。予備校の準備を週末に回しているから仕方がないとはいえ、これでは面白みのないことこの上ない。娯楽と言えばゲームをやっているくらいなのだが(…それっていつも通りか?)、あまり時間的に余裕がないので、新規にソフトを購入するほどには気合いが乗ってこない。その割には古いゲームを引っ張り出してちょこちょこやってはいるのだが。何、今更DOSのゲームやってるんすか、と突っ込みたい気分ではある。

2002.9.24(火)

元からあったシェルスクリプトのファイルを解読して、これを参考に自分のやりたい作業をしようと、ここのところソースとにらめっこが続いていたのだが、シェルスクリプトのままならなさに業を煮やし、ついにPerlに乗り換えることに決定。これなら一から勉強して自分で組み直した方が早いわ。
 しかし、PerlはPerlで結構難物であり、テキスト片手に試行錯誤。でもこっちの方がC言語ライクで使いやすい、かな。

来月から隣の研究室で研究員をやることに伴い、大学に2度目の退学届けを提出。退学届けを複数回提出する奴ってのもそうそういるまい。ていうか1回すらそうそういるまい。我ながら何やってるんだか状態ではあるが。

2002.9.25(水)

10月から仕事を引き継ぐ人がパソコンと作業机を明け渡していった。先日来、机とPCは使えるようになってはいたのだが、こっちの方が環境がいいのでここぞとばかりにいただき。これで、机×2と本棚まるまるひとつゲット、PCはCeleron433MHzからPen III 833MHzにパワーアップ。これでCD-Rがついていれば完璧だったのだが。まあ、現在の自前PC(MMX-Pen233MHz)に比べれば夢のような環境ではある(ってそれは比較対象が貧弱すぎるのでは)。
 今度の仕事、気分的には「所属は今の研究室のままで、昼間だけ出稼ぎ」という心境だったのだが、この際だから完全に隣の研究室に引っ越してしまうか、と思わなくもない。

森博嗣「臨機応答・変問自在2」読了。に読んだ、講義を受ける学生の質問への回答を集めた本の2冊目。今回、質問者の対象が学生から一般の読者に変わったせいなのか、いまいち面白味に欠けるような気が。つーか著者本人がそう言っている。理工系関係の話題に関する考え方への共感なり反発なり、という読み方ができなくなったせいか。

2002.9.26(木)

いきなりだがPerlマンセー!!
 いやいや、この言語は使い勝手が非常にいい。今までシェルスクリプトで頭を悩ませていたのがアホらしくなるくらい使いやすい。文字列処理に関してはかなり強力に威力を発揮する、という印象。調子に乗ってどうでもいいところまで凝ってしまう。

田中芳樹「銀河英雄伝説外伝7」読了。よくよく考えると、銀河系レベルの空間スケールの話の割に、(割と下の階級の頃から)ヤンとラインハルトがしょっちゅう同じ戦場にいるのはどうよ、という気がしなくもないが。まあ、要するに帝国対同盟の戦場はイゼルローン付近しかないからよく顔を合わせる、ということでいいのか。ヤンの冷遇っぷり(というか、グリーンヒル大将に見損なわれたあたり)には笑ってしまった。
 ところでこのシリーズ、挿絵を描いているのが道原かつみなのだが、この人が描くオフレッサー上級大将はかなり男前ですな。OVAの醜男ぶりとは大違い。ついでに17歳のヒルダお嬢様に萌え(笑)。ていうか絵だけ先に見ると誰なのかさっぱりわからない。

2002.9.27(金)

昼間、データ処理。夜、論文書き。ボスと少し相談する箇所を残して、ようやく論文できあがりのめどがついた。やれやれ。

2002.9.28(土)

予備校授業準備。日曜をまるまる休みにするため、明け方までかけて無理矢理終わらす。ていうか、大学の電磁気の教科書まで引っ張り出して、高校物理で教えんでもいいことまで参考として盛り込もうとするからそんなに時間がかかったのか。

2002.9.29(日)

なんか、久々に普通に休んだ日曜日だったような気がしなくもなく。いや実は小論文添削テストの答案を10枚ほど抱えてはいるのだが。まあこれは来週末にでもサクッと片づけようかと。

最近、新規にゲームを買って遊ぶ余裕もない、などと弱音を吐くことが多く、こんなんじゃ駄目だ、と一念発起してなんか買うことに。いやそんなに気張らんでも。コナミ「Metal Gear Solid2」購入。ベスト版がちょうど出たばかりで安かったし。これが3000円弱で買えるのだから、いい世の中になったものである。
 ゲームシステムは前作とほとんど変わりなさそうだが、プラットホームがPS2に移ったのでさすがに見栄えはいい。今回は、初期装備が麻酔弾なので、敵から隠れてやり過ごせばいいところまであえて銃を撃って眠らせてみる。「ぷしっ」「あうぅ」とかいいながら敵キャラが倒れ込むのを見るのはなかなか楽しい。ていうかあんたら麻酔薬の効き良すぎ。見ていて気持ちいいくらいに熟睡してくれる。
 シナリオの方は、まあ序盤をやっただけだからよくわからんが、とりあえず前作のなどというおバカなことを言わなければとりあえずよし(笑)。

2002.9.30(月)

明日から、正式に隣の研究室で働く、ということで、仕事の進め方などについて打ち合わせ。なんか、データの内容がさっぱりわかっていない人間にそこまで任せるか、という気が非常にするのだけども。どうなることやら。

論文、やっと終わった。終わったというか、単に第二稿が完成、というだけだが。投稿論文にしてはかなり長いと思うので、自分でも読み直すのが面倒で(笑)。さっさとけりをつけたい気分。

→ back to past diary...  → back to Top...