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−2002年10月(前半)−

2002.10.1(火)

とりあえず今日から正式に研究員になったわけだが、やることは昨日までとさっぱり変わらないわけで。とりあえずデータの整理にいそしむ。

ちなみに、今日から働くことになった研究室を、以後「隣の研究室」と呼称する(今までも使っていたが)。身分的には隣の研究室の人間になるのだろうけど、かといって今までの研究室から荷物を引き払うなんてことはなく、机もそのまま残っている。向こうの研究室は「出稼ぎ先」ということにしとこう。

2002.10.2(水)

午前中に大学に行ったかと思えば、午後イチで予備校の講義、そこからとんぼ返りで再び大学へと、やはり仕事を掛け持ちしているとかなり忙しい。こういう場合、一番割を食うのは自分の研究だろうな。何せ一番金にならんからな(笑)。

計算機環境の整備。衛星データを使って絵を描くとか、いままで自分の研究でやっていたようなことを隣の研究室でもやる必要があるのだが、なにせ計算機の流儀が研究室によって全然違うので、このままだとろくに仕事もできやしない。具体的に言うと、今までC言語+pgplotで絵を描いていたのに、あっちではIDLMATLABでこりゃ困った、というわけ(専門外の人はさっぱりわからんな、この話)。新しい技術を覚えるのがいいのだろうが、とりあえず一両日中に衛星データを画像化して出力しなければならないので、とりあえず今までの作業環境を新たに作ることにする。幸い、あてがわれたWin2000マシンにCygwinがインストールされていたので、これにpgplotを入れて使うことにしよう。とりあえず動くことは確認できたのだが、いざ描画となるとどうにも。というかfalse colorのパレット設定がうまくいってない模様。

奥の手として、隣の研究室からうちの研究室のマシンにsshで入ってX Windowを呼び出す、ということも考えたのだが、プライベートIPのマシンからどうやって(研究室外の)マシンにアクセスするのかがよくわからず。ていうかできるのか?

2002.10.3(木)

データ整理をしつつ、cygwin上でpgplotをいじくり倒す。cygwin上でも動くカラーパレットの作り方を研究室の人から教わってようやく絵が描けるようになる。しかし、今扱っているデータ(海面温度分布の画像データ)が、データ部分の他にデータ欠損と陸地部分をfalse colorとは別の色で描かせなければならないので、なかなかうまくいかず。確かにピクセル1個ずつ色を変えて点をうっていけば簡単なのだが、なにせピクセル数が膨大なので描画に時間がかかってしょうがない。あくまでも「1枚のイメージ」として描画させるいい方法はないもんか。

2002.10.4(金)

隣の研究室での打ち合わせが昼過ぎから入ってしまったので、これ幸いとうちの研究室ゼミを切り捨て。特に聞きたい話もなかったので別によし。

2002.10.5(土)

予備校授業準備。電磁誘導の絡みで、慣性系と運動する系での電場←→磁場の変換の話などを入れてみる。ローレンツ変換なんてマニアックな話をしても受験生は興味を持たないか?

2002.10.6(日)

近所の河原で研究室の芋煮会。味噌味としょうゆ味の2種類をつくるのはいいのだが、山形風の鍋の内容については去年のコメントにリンクするだけでほぼ事足りる。牛肉をちゃんと使っていただけ去年よりはマシだが。芋煮はともかく、サンマは旨かった。褒めてつかわす。
 きっかり午後3時に自宅にたどり着くように退散。当然ながら競馬中継を見るため(笑)。ナリタトップロードは強いじゃないか。しかし本番になるといいところがないんだよな、これが。

2002.10.7(月)

観測データのデータベース化に向けて、netCDFというファイルフォーマットのお勉強。どうもこのフォーマットへの変換の前後で、ファイル中のデータの値がおかしくなっているような気がするのだが、なにせその変換のプログラムは他人が組んだやつなので、なにがどうなっているやらさっぱりわからず。まあ、バイナリファイルをC言語プログラム上で強引に開くからそういうことになるのだが。このフォーマットに対応した描画ソフトがあるにはあるのだが、これがまたマニュアルが英語なので(笑)よくわからん。とりあえず金曜までに概要をまとめて報告せにゃならんので、もう少し粘ってみることに。

2002.10.8(火)

隣の研究室の教授に呼ばれて言ってみると、あの仕事はどうなった、この仕事は終わったか、などと色々聞かれまくり。で、こっちの仕事の経過を逐一答えてやると、最後にひとこと「順調ですな」。要するに、私が仕事についてさっぱり連絡しないもんだから、こりゃさぼってるなと説教するつもりで呼び出したらしい。私としては、こんなつまらんことでいちいちメール出すのもなあ、と遠慮していたのだが、向こうにしてみるとそうでもないらしい。
 まあ、私は前からそういうところがあって、院生の頃も少々の結果が出たぐらいではいちいちボスに話したりはしなかったので、某ドクターの学生がしょっちゅう打ち合わせと称してボスと話しているのをみるにつけ、なんでそんな頻繁にいちいちお伺いたてにゃならんのよ、と不思議に思っていたものである。ま、給料もらうんだから報告くらいしろと、そういうことだな。

2002.10.9(水)

予備校授業。今日はテストの問題数をかなり少な目にしたにもかかわらず、なぜか時間通りに終わらなくて説明プリントを後日作る羽目に。だから詳しくしつこくしゃべり過ぎなんだよ、と頭でわかっててもなかなか直らない。

最近、昼間眠くて仕方がない。そりゃまあ、隣の研究室の仕事抱えた上に、途中で予備校に行ったり、あまつさえここ数日は小論文の添削もあったり、しかも自分の研究をやってみたり、とここまで用事がありながら普段通りにゲームをしようとすると、あとは睡眠時間を削るしかない、と(笑)。
 というわけで、ここのところは先日買った「Metal Gear Solid2」にかかり切り。今のところnormalとhardモードで1回ずつクリア(やりすぎ)。とりあえず、ひととおりシナリオを追っていった感じでは、こりゃ絶対3作目を作る気だろ、という幕の引き方。前作もそうだったが。あとあからさまなメタ台詞なんかも前作と同様。「○ボタンを押すんだ」などと登場人物にコントローラーの操作方法を説明されるのはまだマシな方で、「作戦は失敗した。はやくゲームのスイッチを切るんだ」とか言われた日には笑ってしまった。いやもうこの手の台詞には慣れたけどね。アクション部分はおおむね文句なし。スナイパーライフルによる遠距離射撃が個人的好み。ゴルゴ13な気分を味わってみたりする。今作品では、ご丁寧にほぼ全種類の銃器に通常弾と麻酔弾の2モードが用意されているので、良心の呵責を感じなくて済むし。って私は余り気にせず通常弾ぶっ放してますが。さ、あとはvery hardとextremeモードだ(まだやるんかい)。

2002.10.10(木)

相変わらずデータフォーマットの勉強中、というか、他人のプログラム解読中。出力ファイルのdumpを見ると、どうやらヘッダに(データ規格と違う)余計な部分らしきものがあるような気がしなくもないのだが、こりゃいったいどこで挿入されているデータなのか、というあたりで行き詰まり中。
 この仕事に関しては、私は外様にして新参者であるからして、どうにも判断がつきかねるのだが、前任者が残していったプログラムなりなんなりというのは、いったいどのくらいの完成度なのか。既にルーチンワークとして動かしていいほど完成しているのか、それともまだ試作段階なのか。その辺がよくわからんので、なかなかに難しいところである。

2002.10.11(金)

いま扱っているデータフォーマットについての報告書作りをしていたのだが、このゲイツ様マンセーな世の中で、一人意固地にTeXなんぞ使っているので、画像貼り付け部分で四苦八苦。PSプリンタのデバイスを使っての、jpg画像のEPSファイル化でドツボにハマる。フリーソフトをインストールしてさんざんいじくり回した挙げ句にようやくできたが、よく見たら使っているマシンにPhotoshopが入っていたりして。はじめっからこれを使えばよかった。

2002.10.12(土)

昼間のうちに予備校の準備を終わらせるぞ…と思ってはいたものの、まあ終わるわけもなく。途中で切り上げて夕方から友人と飲み会。料理7品+2時間飲み放題、の店だったのだが、料理がかなり多くてあまり飲みの方に胃袋の空き領域を回せず。食いっぷり全盛期の頃の我がサークルの飲み会であればあれくらいでちょうど…いや多分足りないくらいだったろうが、我々も年を取ったものよ。最近食が細くなってるからねぇ。いやまぢで

2002.10.13(日)

前にTVで一回見たけど、目の前の予備校授業準備からの逃避のために米の国ゴジラ鑑賞など。前に見たときも思ったのだが、冒頭で襲われた漁船の乗組員が「ゴジラ」という名前をつぶやいているというのは、要するにあのじいさんは「ゴジラ」という固有名詞の生物を知っていた、ということでいいんだよな。ということは、あの話は日本版ゴジラと時系列的には繋がっている、ということでよろしいのか?
 ところで、あの漁船は、乗員が相撲中継を見ながらうどんすすっていたり、副音声で聞くと日本語でSOSの無線を送ってたりすることから見て、明らかに日本の船だと思うのだが、その割にその後で海岸に打ち上げられた船(の残骸)付近に転がっている缶詰の銘柄が何故かハングル文字というのはどういうこっちゃい、とか思ったりもする。

映画も終わって、渋々ながら予備校授業準備。恐らく高校物理で最難関と思われる、交流の話。なんか、今の段階で本を読んでいても結構難しいような気がするのだが(笑)。果たして高校生当時、この部分をどこまで理解できていたのだろう。確かに、この部分は苦手、というか有り体に言ってわけわかんねえという記憶がおぼろげにあるような、ないような。中学、高校あたりで科学部だの物理部だのに所属して、電気回路をいじっていたような人だったら簡単なのかね。

2002.10.14(月)

メタルギアソリッド2も一段落し、次に購入予定のソフトが出るまで少々間が空いている、というせいもあったのだが、ここ数日、ダービー馬ができないままに放置プレイ状態で看板に偽りありにもほどがある、なダビつく2を何を思ったのか久々にプレイ中である。やはりダービーは取っておきたいよな、ということで。ダービーに限らず、JC芝/ダートだの春天だのスプリンターズSだの、結構取れていないGIがぼろぼろあったりするのだが。海外GIは言わずもがな。とりあえず府中GIゲット目指してトニービン産駒を重点的に生産してみようかと。ってそう単純なものなのか。
 ついでに久々にダビつく2のページ更新。

2002.10.15(火)

隣の研究室にロシアからの短期留学生がやってきて(ちなみに来日は2度目らしい)、前に使っていたデータをテープから展開して説明してやってちょうだい、とボス@隣の研究室からのお達し。うああ、ついに来てしまったか。
 まあ別にロシア語で説明せよ、と言われたわけでもなく、英語は通じるのでまだましなのだが。とりあえず、あらん限りの言語能力を振り絞って説明したところ、どうやら通じていたようで何より。コンピューター用語が多かったので、カタカナ語をそのまま使えたのが勝因か。あとは、相手もネイティブでなかったことも大きいかも。多分、これまでの生涯で最も長く英会話をした日だったと思われ。英語をしゃべった、と言う意味なら国際学会発表の方がずっと長いのだが、あれは単に原稿を丸暗記してしゃべっていただけであるからして、あんなものは会話とは言わん。質疑応答はさっぱり会話になってなかったし(笑)。

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