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−2002年10月(前半)−

2002.10.16(水)

データフォーマットの勉強は…相変わらずわけわかりませんな。とにかく、肝心の変換プログラムの方が、ライブラリのインクルードだのなんだのと構造がめちゃくちゃ複雑で、どこをいじれば処理が変わるのかよくわからず、トライ&エラーを繰り返そうにもそれもままならぬ、という具合。どうも前任者が変なところで凝り性だったらしい。ていうか私がものを知らないだけなのか。

柴田淳「月光浴」購入。恐らく大部分の人は誰よそれという感じだとは思うが。「あの〜、犯人わかっちゃったんですけど〜」の人が歌っているCDである(違。 ここのところ、地元民放局のテーマソングとしてちょくちょく流れていたので気になっていたのだが、大学生協で見かけたのでつい買ってしまう。後から気づいたのだが、どうやらうちの学園祭にも来るらしく、こりゃまんまと生協にハメられたか。声に透明感がある、バックの演奏が割とシンプル、ということで、まあ要するに我がストライクゾーンにばっちり

※ それは柴田@ケイゾク の方。

こんな風に言ってたそばから、JCダート勝利。東京大賞典、JCBクラシックも勝っているので、ドバイへの切符いただき。

2002.10.17(木)

ボス@隣の研究室から指令。某ftpサイトのファイルを全部落としてこい、とのこと。…なんか、概算で50Gbyteくらいあるんだけど。こんな大量のものを一挙に落としてしまっていいのだろうか、という気がしなくもないのだが。かといって、ディレクトリ構造が複雑なので1つ1つ落とすというのも物理的に無茶。とりあえず少な目のディレクトリのところからwgetを使って一括ダウンロード。いやあ、便利なコマンドがあったもんだ。

帰宅してテレビをつけたら、三谷幸喜脚本で有名な「振り返れば奴がいる」の再放送をやっておった。いや、んなわきゃないんだが。しかしねえ、織田裕二が白衣着て外科医やってて、さらに隣に石黒賢までいるんだもの、どうしてもあのドラマが頭に浮かぶ。しかしながら、今日やっていたドラマ(名前がわからん)と比較してみると、「振り返れば〜」のときには、織田が悪人、石黒が善人、というようにキャラ立てがかなりはっきりしていた(オープニングでは織田が黒コート、石黒が白コート、などというように強調されてたりもする)のに比べると、今日の方は織田が多少善人側にシフトしていて、逆に石黒はなんだか少々悪人チック、ということで、お互いに個性が薄まっているような気がしなくもなく。「振り返れば〜」の方がキャラ立ちがよかったというような感じ。
 ところで、悪人、善人、という見方で言うと、今日のドラマの登場人物、どいつもこいつも悪人くさいと思えるのは気のせいか。ていうか途中から見たので話の筋がさっぱりわからんのだが(笑)。

あ、そうそう、今クールで見ようと思っていたドラマ、何だったか思い出した。「王様のレストラン」の大学編(かなり違う)。原作を読んだことがないのでよくわからないのだが、あの松本幸四郎の役は見ていてかなり面白いと思った。そういや、おきまりの台詞が同じらしいそうで(「すばらしい!」ってやつ)。要チェック。

2002.10.18(金)

ダウンロードしたデータの可視化が思いの外時間がかかる。やはりデータ1つあたりの格子点数が多いデータなので表示に手間取るせいか。

2002.10.19(土)

もうすこしヒマになったら買おうかと思っていたのだが、別件でヨドバシに行ったついでについついSCE「ICO」購入。またもベスト版である。このソフトはかなり前から、それこそオリジナル版の発売直後から注目していて、PS2本体を買って少し経ったあたりで、よしそろそろ買うかと決めた途端にベスト版の発売が決定して出鼻をくじかれたという、注目していた割にはセコい話ではあるのだが、ともかく購入。
 古城の中で出会った女の子・ヨルダの手を引きつつ脱出するゲームという、私のゲーム嗜好から考えるとこの設定だけで買っただろ(笑)、と突っ込まれても返す言葉もなさそうだが、いわゆるギャルゲーちっくな要素はない。ゲームシステムのイメージとしては、スーファミ時代の隠れた(?)名作「セプテントリオン」に近いような気がする。あと、自然があふれる世界にある古びた建物、ということで、世界観としては「MYST」も連想した。風景が非常にきれいで、いい雰囲気を出している。アクションゲームにありがちな、HPのゲージとか、アイテムウィンドウとか、そういう雰囲気ぶちこわしな要素が画面内にひとつもないのもよい。あとは、キャラクターは一応しゃべるんだけど、何語かよくわからない言葉+字幕で、雰囲気にマッチしている。というか、ヨルダは何をしゃべっているのかすらわからない設定になっているので、「字幕」ですらないのだが。まあ、身振り手振りなりシチュエーションなりから、何を言いたいのかは大体わかるけど。高いところから、登ってくるように声をかけると「できない」とか、こっちが謎解きでつまっていると、なにやら怪しい箇所を指さして「あれは何?」とか(場面場面で同じ発音なので勝手に脳内補完)。いやもう、自分の語彙不足が歯がゆくて仕方がないのだが、すげーいいよこのゲームは
 ただ、これだけいい雰囲気なのに、思ったほど自由にまわりを見渡せない、というのがやや不満ではあるが。一応視点移動はできるんだけど、このゲームの視点はあくまで客観視点で、完全に自分の見たいところを見られるわけではない。自分の見たいところ、というか、自分の目線でたまには眺めてみたいと思ってしまう。「メタルギアソリッド2」のような、ボタン1発で主観モードに移れるような機能があれば個人的にはもっと良かったか、という気もする。もっとも、これができると、ゲームの柱のひとつである謎解きが簡単になってしまうかもしれないが。
 まあ、この視点に関しては、ゲーム中でヨルダを置いて一人で道を切り開くために先に進まなければならない場合が時々ある(ヨルダは高いところに上れないなど、移動能力がやや劣る)のだが、そういう時にヨルダが敵に襲われてないかなどと無性に心配になるのだよ(笑)。実際問題として、敵が襲ってくる場合にはちゃんとムービーモードに切り替わって、襲ってくることには気づくようにはなってはいるのだが、そうはいってもやはり気になるものは気になる。なんか感情移入しすぎですか私。

2002.10.20(日)

予備校授業準備。もう高校物理最後の、原子論まで来てしまったか。早いもんだ。この辺は覚えるばかりで、理屈としては余り難しいところはないような気がするので、サクッと終わらす。

残り時間はひたすら「ICO」。こんな高いところまで登ってくるはずないよなあ、と思っていたらいきなり画面内にヨルダが現れて驚く。これ、時間が進むと共にイコに対する信頼度が増すとかなんとか、そういう隠しパラメーターでもあるのかね。
 ところで、ヨルダの手を引きながら走ると、グラフィック的に無理矢理引っ張っているように見えるので、ついついゆっくり歩いてしまう(笑)、というのは考えすぎなんじゃないかと思う今日この頃。かなりこの世界観にハマってますな。

2002.10.21(月)

ボス@隣の研究室が何度か研究室に来たらしいが、そのたびに不在で間の悪いこと。一応お詫びのメールを入れておいたら、今扱っているデータフォーマットについて説明したpdfファイルを送ってよこす。まあ、そのことはありがたいのだが、すいません、それ既に持ってます。しかも半月前入手。googleの検索能力をなめたらいかん。

2002.10.22(火)

複数の仕事を同時に抱えていると、そのどれもが気になって、結局どれも進まない罠。

「ICO」とりあえず1回目クリア。割とあっさり目の、多くを語ることのないエンディングではあるが、それはそれでこの作品にふさわしいかな。かなり謎のままで終わっているネタが多いことは多いけど。まあその辺は宮部みゆきが週刊現代で連載しているらしい小説版にでも期待するとして。エンディングでようやくわかったが、音楽は大島ミチルかあ。BGMはかなり少な目のゲームだったが、民族音楽っぽいのがなかなか良かった。…サントラ購入決定。
 クリアまでの時間は11時間弱、というところ。1カ所だけかなり謎解きに悩んだところがあったので、あそこがなければもう少し短かったはず。その部分も、考え方はすぐに思いついた方法で合ってはいたのだが、単にジャンプするタイミングの問題だった模様。…ってもしかして某知り合いの人と同じところで引っかかったのかも。
 全体の印象としては、やはり「手を引いての脱出行」という設定はなかなかに強力なものが。謎解きのためにヨルダから離れて行動するときの緊張感っていったらもう。これは、序盤で油断して遠くに離れたらあっさり敵にさらわれてしまった、という経験にもよるのだが。

2002.10.23(水)

予備校授業。高校物理最大の鬼門、交流回路。後から冷静に考えてみると、だいぶ授業内容が暴走していたような気が。いや、実際のところ、コイルだのコンデンサーだのを含む交流回路で、電圧に比べて電流の位相が遅れるとか進むとか、それは何故なのかを含めて話すためには、微積の利用は不可欠なわけだが、だからといってあれはいくら何でも大学受験生には酷な内容だったか、という気がしなくもなく。しかし、微積を使わないと、コイルの場合には位相が遅れ、コンデンサーの場合は位相が進む、これを覚えておくこと、以上、で授業が終わってしまって味気ないことこの上ない。自分が高校の時どういう教わり方をしたのか、何せだいぶ昔の話なのですっかり忘却の彼方なのだが、誰か覚えている人います?

2002.10.24(木)

データ処理仕事。ようやくコンパイルの仕方が判明。ただmakeするだけだが(笑)。ディレクトリ構造が複雑でよくわからんかった。

2002.10.25(金)

修論の中間発表で、ツッコミ入れられた学生への助け船を出したつもりが、肝心の本人に同意してもらえなくて、ど う す れ ば い い ん だ、な状態。あなたに否定されるとこちらの立つ瀬がありませぬ。

2002.10.26(土)

いいかげんに学会のネタを揃えないとなあ、ということで少々研究など。あと2週間しかないのだが、ろくなネタがない。しかも、今回発表予定の内容は正直言って自分で面白いと思ってないので(ボス的には面白いらしいが)、さっぱりやる気にならん。

2002.10.27(日)

世間的にはナイスネイチャ好きで通っている私ではあるが、実際のところあの馬を明確に認識した(というか競馬に興味を持ち始めた)のは6歳(旧表記)の有馬記念3度目3着のあたりであり、正直言ってそのイマイチっぷりをリアルタイムで見ていたわけではないのだが、ひょっとしたらリアルタイムで見ていたらこんな気分だったのだろうか、と今日のナリタトップロードを見ながら思ったりする。
 …ラスト1ハロンあたりで「こりゃ勝った」と思ったんだけれども。もうちょっと直線が長ければ。例年通り府中開催だったら。いやいや、もうちょっと外枠だったら。なんか、千載一遇のチャンスを逃したのではなかろうか、という気が非常にするのだが。

「ICO 〜霧の中の旋律〜」購入。2回クリアしたのでさっそく買ってきた。一応サントラではあるが、元々BGMの少ないゲームなので、これは音楽なのか? という曲もちらほら。まあ、音楽の定義も色々あるので一概にそうとも言えないかもしれないが、少なくとも譜面に起こせと言われると非常に困る曲があるのは事実。メロディラインがしっかりある曲はかなりいい雰囲気。やはり私は民族音楽っぽいのが好きらしい。

2002.10.28(月)

隣の研究室の仕事絡みで、朝っぱらから東京出張。晴海のやたらきれいな高層ビルで、今ひとつ話がよくわからない会議をボサッと聞いておしまい。まあ、わたしゃ請け負った仕事を淡々とこなすだけだから。

さて、最近の我がPCの非力っぷりにはいい加減辟易している毎日で、ニューマシン購入をもくろんでここのところ色々店を見て回り(この日とか)、その優柔不断っぷりを遺憾なく発揮する毎日であったが、出張帰りに立ち寄ったラオックスでついに購入を決意。これまたVAIOだ
 今回の購入にあたってのコンセプトは、10万円台でSXGA液晶。あまり自分の研究に時間を割けなくなったとは言え、全くしないというわけでもないので、やはり自宅にデスクトップを買ってそれで終わりというわけにもいかず、結局ノートを買うことに。で、最近割と高解像度のPCばかり使っていたので、今使っているXGA液晶の解像度ではどうにも画面が狭くて仕方がない、というわけでSXGA液晶を物色。しかし、SXGA液晶というとほとんどハイエンドマシンばかりで、これだけパソコンが値下がりした時代に30万以上も出して買うのはアホらしい。というわけで、前に友人から受けた忠告も参考に、モデルチェンジの境目の時期に出てくる処分品を色々探していたわけだが。こういう条件の下で絞り込まれたのがこのVAIOの他にMebiusDynabookの2機種。しかし、Mebiusの方は、液晶と外部ディスプレイ出力を同時に使うと、外部出力の方がSXGA+に固定という、パワーポイント使いには向かない仕様なので却下。Dynabookの方は、スペック的にはほぼ問題なかったものの、どうもキーボードがフニャフニャだったことと、実売価格が微妙に20万のラインを超えていたのでこれも今ひとつ購入に踏み切れず。最終的に、外部出力もこちらの希望通り、キーボードもしっかりしていて、おまけに新モデルが出たおかげで残り数台が結構なたたき売り状態だったこのVAIOに決定。税込みで19万切ったから、結構お買い得と言えるのでは。というわけで、別に私がソニー信者だからと言うわけではないのだよ。
 このノート、液晶の解像度の方を主眼にして選んだわけであるから、当然ながらコンパクトさについては度外視であったのだが、家に持って帰って初代VAIOと並べてみると、かなりデカい。店頭で見たときはそれほど大きいとは思わなかったのだが。さすがに、これをもって「もばいるこんぴゅーちんぐ」とやらを名乗るのは、28cm望遠鏡をもって移動観測を名乗るくらい無理があると言える。
 当初は、出張から帰ったら大学で学会のネタ作りなんぞしようかと思っていたのだが、せっかく新しく買ったからにはいじりたくなるのが人情というものなので、予定変更。まず初めにやることと言えば、ウインドウの設定をクラシックスタイルに戻すこと(笑)。あのWinXPの、青色のバーに、緑色のスタートボタンに、赤色の「閉じる」ボタンというのは、正直言って決めた人間の色彩感覚を疑うのだが、それとも私の感覚がずれているのか。
 続いて、今後まず使わないであろうプレインストールソフトを片っ端からアンインストール。Officeと筆まめを残しておいたので容量的には大して節約にはならなかったのだが、なにしろいらないファイルが残っていると落ち着かないことこの上ない。だいぶ中身はすっきりした。
 あとは、初代VAIOとケーブルをつないでひたすらファイルの移動。はやいところ元の環境を復旧させないと学会の準備に支障が出るので、夜更かししてがんばってみる。
 しかしまあ、今どきの液晶は鮮明で綺麗になったもんだ。初代VAIOの液晶はかなり暗い、というかなんだか黄ばんで見える。技術の進歩か、それとも単に初代の方が劣化しただけか。

2002.10.29(火)

さて新しいPC環境も手に入ったし、バリバリ研究を…とはいかないところがなんとも。やっぱりこのネタ面白くねぇ、ということで、とりとめなくPCをいじくって1日が終わる。

田中芳樹「銀河英雄伝説外伝8」読了。私はフィクションを楽しむ時には「キャラ立ち」(もしくはキャラ萌え)にそれなりに比重をかける傾向があり、そういう視点でこの物語を見た場合のお気に入りキャラというのはなぜかアレックス・キャゼルヌ氏なのであるが。今巻では登場回数が割と多くて楽しめた。単なる暴言ではない、しかし相当量の毒が含まれた弁舌がお気に入り。(この巻のエピソードではないが)「ヤンは首から下はいらない人間だからな」は名言(笑)。

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