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−2003年4月(前半)−

2003.4.1(火)

年度初めなので、研究員の辞令(更新)をもらう。それはいいのだが、確かはじめの話では、研究員の任期は9月一杯(通算で1年)とか言っていたような気がするのだが、辞令を見ると年度末まで任期が伸びている。…は? と目が点に。いい加減な話だ。というわけでしばらく現状維持。

本日より新たな上司(助教授)が赴任。今まで私がやっていた仕事についての実質的な指示はこの人から下ることになる模様。で、さっそく新たなデータの描画、出力の指令。しかし、今までになく使っているデータの分解能が細かいので、オリジナルそのままの分解能で描画させたら画像が重たいのなんの。最近、コンピューターの性能もだいぶ上がっているから、多少大きなデータでも力業で描画させても大丈夫ではあったのだが、さすがにこれはまずかった。PSファイルに出力したら1枚で600Mbyteってのはでかすぎ。ビューワを開いてから実際に中身を見るまで1〜2分ほどハードディスクがガリガリいいっぱなし。描画状態の確認もままならん。こんなのをプリンタに送ってしまった日にはそりゃもう。間引きしないとやってられん。

そうそう、先日ネタにした構造体の件は、その後ちょっとはメリットを生かせるようになりましたとさ。解説に感謝 >私信。 きっとなんかコメントしてくれると思ってましたよ。
 一列のデータを構造体配列間でやりとりするときなんかは確かに便利。あるメンバーの値で一列のデータ全体を取捨選択して、残す分は新たな配列に詰めて入れていく、とかそんなとき。複数の配列を使ってたりすると、データの種類の分だけ代入式を書かないといけないが、構造体を使っていると一行で済んでしまう。便利。
 fprintfで書き込む時なんかはやはりそうはうまくいかないようだが、これってバイナリでセーブするときなら一行で済ますことができるんだろうな、多分。

   fwrite(aaa, sizeof(struct AAA), n, fp);

などという感じに。自分の研究でやってるシミュレーションではバイナリでセーブすることが多いので、そのうち導入してみるべし。

2003.4.2(水)

…と思ったら、辞令の上では1年だけど更新は半年ごと、ということらしく。まあ、どのみち先がないポストであるから、たかだか半年延びるくらいでそれにあぐらをかいているようではまずいのだが。とりあえず、兵糧攻めに対する備えはしっかりしておかないと。

仕事。今まではデータ処理の仕掛けだけが問題で、とりあえず動けばいいということだったのだが、これからはデータの質も気にしていかなければいけない。とは言え、処理した結果が良質なのかそうでないのか、こちらではイマイチ判別がつかないのが難しいところ。上司の指示に従って処理結果を出力しては見せ、を繰り返し。

2003.4.3(木)

出力結果がどうもおかしくないか? との指摘にしたがってプログラムの確認。…あっさりバグ発見。複数データの重ね合わせ・平均化をするはずが、単なる上書きになっていた。if文の順番には注意。ていうか気づけよこのくらい。

2003.4.4(金)

論文直し。にも書いた曖昧なところの辻褄合わせが未だにできない。曖昧、ってのは要するに、同じ現象(私の研究の場合は、光の強度)を違う機器で観測した場合、その結果から導かれる物理量ってのは当然ながら同じ値にならなければいけないのだが、それが同じにならない、とまあそういうことについてである。
 なぜそんなことが起こるかというと、つまるところはキャリブレーション(データのデジタル値から、光の強度という物理量へ変換すること)がうまくいっていない、というのは容易に想像がつくのであるが。ただ、機器の構造上、キャリブレーションの精度が落ちるのはどうしても避けられないので、正直言ってぴったり合うとはハナから考えておらず、D論ではこの物理量(絶対値)を使わなくても済むように工夫して、デジタル値(相対値)だけでも議論が成り立つようにしたのである。…ボスに論文を見せるまでは。せっかくキャリブレーションしているのであるから、物理量は載せるべきだと、そういうことらしい。おかげで、投稿論文完成の最後の最後で祟られている。
  前にも書いたが、今書いている論文の本筋にはこの物理量はあまり大きな役割を負っていないんだから、極端な話切り捨ててしまっても構わないと自分では思っている。更に言えば、この物理量、過去の研究でも色々と代表値が導かれてはいるのだが、論文によっては最大で1〜2桁の違いがあったりする。100倍だよ、100倍。そんなばらつきのある値を精度よく出すことにそんなに意味があるとは思えないのだが。そんなことに対してこだわるるのは愚か者のすることである、と言いたくもなる。あー何か無性にムカついてきた。むかむかむか。

↑ 今日、色々とキャリブレーションの方法について間違いがないかどうかさんざん考察を繰り返し、改良したほうがいいところを(半ば無理矢理)見つけて、ようやく辻褄があった、と喜びかけたものの、そこを直すなら別の箇所も直さねばならんなあ、などとやっていたら結局元の木阿弥でついにぶち切れたらしい。

物理量の辻褄が合わない、と言ったって、その値のずれは、実のところ上に書いた「過去の研究での1〜2桁の違い」の幅の中には余裕で収まっているので、どっちの値でもいいじゃないか、という気がするのだが。どうせこの値を出したところで、結論で言うことといえば「過去の研究結果とほぼ一致」程度のことなんだから。

大体だな、元々、ウチで使っているデータに信頼性が低い点があるのは分かり切ったことなのだから、そういうデータしかないならないで、それなりの研究の仕方というものがあるのである。バカとはさみは使いようなのである。そういう状況下では、バカ正直に王道を行っても得られる物は何もない。こういうときは搦め手から攻めなければならん。私がああいう非常に回りくどい解析方法を使って物理現象を解明しようとした(おかげで他人に説明するのに苦労したが)のは何故なのか、ボスはわかってない。研究室の長としては、自分とこのデータに自信を持つのは当然と言えば当然ではあるし、であるから研究の仕方としても王道を歩ませようとするのであろうが、現場で実際にデータを取っている身からすると、何故そこまで自信満々なんだか理解不能。現場の状況を知らないというのは怖いことであります。

2003.4.5(土)

買い物に行くはずが、雨降りなので回避。なんか貴重な週末を無駄にしている気が非常にするが、かといって雨降りの中を出かけていくほど大したことでもないので、ゴロゴロ&ネット徘徊。常時接続の恩恵が。やることがないといつまでもWebをダラダラと見ていそうなところが怖い。あとで振り返ると猛烈に時間を無駄にしている気がする。

先日、新聞の広告欄で胡弓の通信講座とやらを見つけたので、試しに資料を請求してみたのだが、それが本日到着。売り文句がなかなか笑える。「2本の弦を何も押さえないで2回ずつ弾くと、『きらきら星』の出だしの部分が弾けてしまいます」。…いやまあ、確かにそうなんだが(開放弦でドとソが出る)。その後はどうするんだ、その後は。
 とりあえず、胡弓本体だけで45,000円というのはまあまあ妥当という気もするが、教材・指導の方が38,000円というのはちょっと高いか。どうも、ただ教材がついてくるだけでなく、演奏したのを録音して送ってやると、添削されて戻ってくるらしいという、どうもサービス過剰という気がしなくもない。そこまでしてもらわんでもいいのだが。
 実は、に「楽器店に現物がない」と書いたが、その後とある楽器店(普段あまり行かないところ)にたまたま立ち寄ったら現物を発見しまして。こちらは胡弓本体+教本+ビデオ+その他替えの弦などの小物が付いて29,800円という、明らかにお買い得な値段設定。まあ、胡弓に限った話でもないが、楽器なんて物は値段相応に質もかなり開きがあるとは思うのだが。入門用としてはこっちの店で売ってる方がいいのではないかと思う今日この頃。正直、添削までしてもらって練習するのはちょっと性に合わないような気がするし。

2003.4.6(日)

雨も上がっていい天気。なのでようやく買い物。…の前に、駅前に讃岐うどんの店ができた、と聞いたので、さっそく食べに行ってみる(← 麺類には目がないらしい)。
 …、ま、まあ、あれだ。讃岐うどんがいくらうまい、とは言え、なんかいかにもチェーン店っぽいつくりなのであまり過度の期待をしても仕方がないとは思うのだが。受付でオーダー → それを聞いた店のおねいさん、うどんをつかんでざるに入れるとそれを熱湯に投入 → 10秒ほどゆがく → あっさりと盛りつけて出来上がり、というお手軽作成過程でもう評価は定まったも同然、という気がする。作り置きかよ。麺類でそれやっちゃおしまいなんではないかと。で、予想通りに伸びてる風味。ついでに言うと、「ぶっかけうどん」というのを頼んだのだが、これがまたつゆがしょっぱくて。西の方のつゆは薄めだが、それに比べて濃い…などという意味ではなく、純粋に食い物としてしょっぱすぎである。なんかしばらく舌がおかしかったよ。まあこれについては、「ぶっかけ」というのが要するに「本来つけ麺用に使うつゆをそのままかけた」という定義だとすると、それをご丁寧に薄めずに飲んでしまったこちらにも責任の一端はあるのだが。とりあえず、もう一度チャレンジして「かけうどん」あたりを頼んでから正式な評価を下してみようかと。

ああなんか甘いもんが食いてえ、などと思いつつ買い物。ヨドバシにてナムコ「ゼノサーガ エピソードI 力への意志」購入。これも「ICO」と同様、発売当時から注目していたものの、タイミングが合わずにモタモタしてたらベスト版が出てしまったという。しかし、買った後でよく見ると、これってオリジナル版のパッケージだな。値段はベスト版と同じようだけど。売れ残りを売ってたのかな。さすがに、ベストが出た後にオリジナル版を前の価格で売るような真似をしても誰も買わない、ということか。ちなみに、その後立ち寄ったラオックスでは、一時閉店前セールでこのオリジナル版がカゴ売りになっていたのだが、カゴ売りのくせにヨドバシの棚売りの値段より高いという、ここら辺のしみったれた商魂がヨドバシの前に屈した原因ではないかということを如実に物語る状態に。
 さて、ゲームの方であるが。なんというか、とことんコントローラーのいらないゲームである。ムービーがやたら長い。まあ綺麗だからいいけど。演出もなかなか凝っていてよろしい。アクションシーンは秀逸。KOS-MOSのクールビューティっぷりが(・∀・)カコイイ!! それと、主人公が女性キャラってのも結構珍しい、かな。優秀な技術者。知的。メガネ(笑)。ついでに密かに天然系。…、グッジョブ、ナムコ。ていうかモノリスソフト。
 シナリオの方は、まだ序盤も序盤なので、謎ばかり多くてよくわからないところも多くてなんとも言えないが。個人的には、(事実上の)前作「ゼノギアス」で、このシリーズの癖、みたいなものは把握しているつもりなので、謎が明らかになっていく過程を楽しんでいこうかと。噂によると投げっぱなしの謎も多いらしいのだが。ところどころで「ゼノギアス」とのリンクネタがあるのもよろしい。

久々々々に料理ネタなど。今日作った料理は、高校の頃に弁当にたまに入っていたおかずの一品で、自分でも結構好きなおかずだったのだが。ちなみに、この料理はうちの母が祖母から習ったものらしいので、これで親子三代に渡って受け継がれた、ということに。普通、親子三代の料理、って言ったらが受け継ぐもんだが。息子ですまん。
 さて肝心の料理だが。どうも、何と名前をつけたらよいものやら見当がつかないので、とりあえず作り方だけ載せておく。

● 材料 鳥ひき肉、おろししょうが、味噌、酒、砂糖、みりん、片栗粉、グリーンピース
(1)材料のうち、グリーンピース以外をひたすら混ぜる。調味料の分量は料理人としての勘が試される。なんせこの時点では味見できない。一応目安を載せておくと、肉400g程度に対し、味噌大さじ1杯半程度。他は適当に。各自常識で判断。
(2)粘りが出てきたら、グリーンピースを加える。あまり強く混ぜすぎるとグリーンピースがつぶれてしまうので、軽めに。
(3)アルミホイルを広げて敷き、薄く油を塗り、その上に(2)の材料を載せて、直径2〜3cm程度の筒状になるように包む。
(4)蒸し器に入れて、火が通るまで蒸す。時間は各自適当に。
(5)適当な大きさにスライスして出来上がり。

発泡酒はブロイ。
(゚д゚)ウマー。

 当然のことながら、高校卒業以来食べてなかったので、一口食べると非常に懐かしい味が口一杯に。別に作り方を詳しく聞いていたわけでもなく、ただ「味噌が入る」というところしか覚えていなかったので、後は自己流で適当に入れてみたが(と言ってもあとはほとんど調味料だが)、なかなかの再現ぶりである。ちなみに、熱いままで食べても旨いが、冷めてからでもいける。まさに弁当向きのおかずなのである。というわけで我が家の伝統料理をご紹介させていただきました。彼女 or 奥さんに作ってもらうなり、彼氏 or ダンナに作ってあげるなり、ご自由に。もちろん、彼女 or 奥さんに作ってあげても、彼氏 or ダンナに作ってもらっても、当然ながら自分で作って自分で食うのもあり、である。

2003.4.9(水)

今ちょっとゼノサーガで忙しいので手短に。

仕事。処理したデータにデータフォーマット等のヘッダを付加する仕事が発生。はじめはバイナリで書き込もうかと思ったが、どうも作ったファイルで読み出そうとすると値がおかしい。はじめは、構造体を使って一気に書き出したせいでエンディアン問題でも発生してるのかと思って色々いじくってみるも直らず。そもそも、ファイルを作ったのと同じマシン上で読み出そうとしてるんだからエンディアンの問題が発生するはずないのだが。
 で、半日ほどドツボにはまった挙げ句に気づいたのだが、エンディアン問題を補正してファイルに入出力する関数が、既存の関数(fread、fwrite)と同じ名前で再定義されていたという。紛らわしいことすなー。どおりでちゃんと読めないわけである。
 まあ、データを外部に公開するときは、どのみちエンディアンの問題は発生するわけであるから、公開後にファイルの読み方について質問が殺到するといちいち回答するのが面倒なので、ここはヘッダ部分はアスキー形式にしとくのが無難という気も。データ本体は1バイトデータなので問題ないんだけどね。

日曜の日記、今読み返してみると、どうも微妙に酔ってる風味(笑)な気がしなくもない。発泡酒350mlが2缶程度で酔うのか。

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