2013年は新しくポスターとチラシ両面を作りました。
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2012年                        静岡県磐田市満徳寺
少年少女合唱隊の子供達とお父さんやお母さん達が打ちました。








―呼びかけ―

この「勿忘の鐘」は、東日本大震災によって被災された方、また、全国からボランティアに参加された方々の、「震災から2年という節目に、あらためてこの震災を心に刻み、そして復興と支援の思いを繋いでいきたい」という願いをうけ、瓦礫の中から引き上げた本称寺の鐘とあわせて、全国各地、それぞれの場所で同じ時刻に鐘をつき、法要を勤めることを通して、思いをひとつにしていきたいと考え呼びかけさせていただきました。





未曾有の犠牲者と被害をもたらした東北地方太平洋沖地震から二年、被災地においては不断の努力によって津波被害の瓦礫撤去こそ進みましたが、その荒野に立つとき「復興」というには程遠い惨状のままです。破壊された港や工場、荒れ果てた農地、地域経済の再生なくして人々の生活は成り立ちません。


原子力発電所事故による災害はいまだ進行中で、海洋や土壌、水や食料、そして人体まで放射能による汚染拡大の脅威はとどまることがありません。国では除染活動を中心に対策を始めていますが、果たして本当に奪われた故郷は取り戻せるのか、本当に将来にわたって健康に影響はないのか、本当に子どもたちや妊婦にとって安全な地なのか、本当にこれからも農業を漁業を林業を生業として生きていけるのか、福島の人々は常に不安の中での生活を余儀なくされています。






被災者それぞれの「生活復興」を思うときその道程は険しく遠いものがあります。だからこそ息の長い支援こそが必要なのではないでしょうか。


しかしながら、仮設住宅への入居が完了し原発事故も収束宣言が出されるなど、被災地外では震災の記憶が急速に風化しつつあるのも事実です。「忘れないでほしい。それが一番の願いです」という陸前高田本称寺副住職の言葉はすべての被災者の気持ちを代弁しています。この「心に刻み忘れない」ことこそが支援の原動力であり、被災者と支援者の境界を越えて共に生きる世界をひらくものであります。


 陸前高田市は壊滅的な津波被害を受け、宗派寺院本称寺も全壊流失という状況の中、全国から駆けつけて下さったボランティアの皆さんによって瓦礫の下からその梵鐘が掘り出されました。


その梵鐘を本称寺境内跡に仮櫓を組んで設置し、3月11日2時46分に市民の方々に追悼の鐘としてついていただき、復興にむけて心をひとつにする機縁としたいと考えました。




これは単に被災地における1周年の儀式にとどまるものではありません。今後も毎年継続的にひろく有縁の方々に賛同を呼びかけ、各地で被災地に思いを馳せる方々がそれぞれ同じ時刻にそれぞれの場所で鐘をつくことを通して、あらためてこの震災を心に刻むこと、そして復興と支援の思いを全国でつなぐことを願いとし「勿忘の鐘」(わすれなのかね)と名づけました。



















真宗大谷派(東本願寺)東日本大震災現地復興支援センターHPへ