「食糧増産援助見直しと途上国への農業協力のあり方を考える意見交換会」
(第6回、12/20開催)のご案内


「食糧増産援助見直しと途上国への農業協力のあり方を考える意見交換会」 (第6回、12/20開催)のご案内

2004年11月24日
食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)

●ODA食糧増産援助(通称2KR)の見直しに向けて、外務省と市民・NGOによる意見 交換会が昨年7月にスタートしました。これまでの5回の会合では、被援助国政府(在 日大使館)や国際機関も交えて現在の食糧増産援助の評価と改革の方向性を巡って意 見交換を重ねてきました。

●今年8月、外務省は改革の一環として来年度より「食糧増産援助」を「貧困農民支 援」に名称変更することを公表しました。しかし、現在までに具体的な改革案はまと まっておらず、このままでは名称だけが変更されて「資機材供与への偏重」「市場メ カニズムによる売却」等の問題を抱えたまま従来通りの援助制度が継続されることも 懸念されます。

●今年8月、外務省は改革の一環として来年度より「食糧増産援助」を「貧困農民支 援」に名称変更することを公表しました。しかし、現在までに具体的な改革案はまと まっておらず、このままでは名称だけが変更されて「資機材供与への偏重」「市場メ カニズムによる売却」等の問題を抱えたまま従来通りの援助制度が継続されることも 懸念されます。

●私たち2KRネットは、10月に食糧増産援助の問題点と改革の方向性について提言書 「『食糧増産援助』から『飢えをなくすための農業・農村支援』への抜本的転換を求 めて」を取りまとめ、外務大臣宛てに提出しました。第6回となる今回の意見交換会 では、この提言書の内容を軸に、「貧困農民支援」への名称変更に伴う援助制度の改 革について議論を進めたいと考えております。下記の通り開催致しますので、ぜひ、 皆さんのご参加をお願い致します。


*意見交換会開催の背景、経緯についての説明を下に貼り付けましたのでご参照下さ い。
*ODA食糧増産援助(2KR)については、2KRネットホームページをご参照下さ い。
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kr2-net/


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食糧増産援助見直しと途上国への農業協力の
あり方を考える意見交換会(第6回)
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【日時】12月20日(月) 18:30〜20:30
    (18:20に外務省庁舎入口ロビーに集合します)
【会場】外務省庁舎内 396号会議室
  地下鉄丸ノ内線・日比谷線・千代田線霞ヶ関駅下車 A4またはA8出口すぐ
  地図 http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/address/index.html
【出席】
    外務省(無償資金協力課)、国際協力機構(JICA)、市民・NGO(窓口:2KRネット)、
(予定)世界食糧計画(WFP)日本事務所、国連食糧農業機関(FAO)日本事務所
【議題(予定)】
(1)「貧困農民支援」のあり方について
(2)2004年度2KR実施について〜実施方針、及び現地調査の状況(外務省報告と質疑)
(3)国際機関を通じた2KRでの緊急支援について〜アフリカバッタ対策、ダルフール農民自立支援
(4)オブソリート農薬処理プログラムの進捗状況〜モザンビーク、エチオピア、及びその他の国での取り組み予定
※(1)がメインの議題、(2)〜(4)がサブの議題になります。

【参加資格】この問題に関心をお持ちの方はどなたでも参加、発言が可能です。

【参加申込】参加人数に限りがあるため、以下のフォームにて必ず事前申込みをお願い致します。
※今回は日本語での会合となります。
※外務省会議室の都合により市民・NGO側の参加人数は15名程度となります。
申込者が多い場合は先着順とさせていただきます。

【申込先(市民・NGO側窓口)】
食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)
kr2-net@paw.hi-ho.ne.jp
参加者名簿を事前に外務省に提出することになっておりますのでご了承下さい。 申し込まれた方には、当日の集合場所など詳しいご案内をお送りします。

《参加申込フォーム》


意見交換会への参加を申し込みます。

お名前:

所属等:

E-MAIL:

2KRについての関心など、よろしければお書き下さい:



【意見交換会の背景と経緯】

●食糧増産援助(通称2KR:農薬・化学肥料・農業機械を供与するODA)につい て、外務省は2002年末に「農薬援助の原則中止、予算の60%削減」を骨子とする見直 し結果を発表しました。しかし、農業資機材の大量供与に偏重した援助であること、 不透明な見返り資金の問題等は何ら解決されていません。

●2003年4月16日、2KRネットは外務大臣宛に「食糧増産援助の見直しについて、私 たちの見解と意見交換会の要請」を提出し、途上国の「飢え」の解決のためには資機 材の大量供与ではなく、食料難に直面しやすい小規模農民が身近で入手できるローコ ストの資源(麦藁、稲藁、鶏糞等)を活用し、持続可能な農業生産、食料自給ができ るよう、国際的な技術協力を中心とした支援を行うこと、2KRは廃止して農業協力 のあり方をこうした方向に抜本的に転換すべきであること、それらを議論するための 市民・NGOとの意見交換会を開催することを要請しました。

*要請文についてはこちらをご参照下さい
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kr2-net/mofa/20030416.html


●2KRネットの要請文に対し、2003年5月15日、外務省から「食糧増産援助の実施に ついて、建設的な意見交換を行うことに同意します」との回答がなされ、意見交換会 の開催が決定しました。

*外務省の回答文についてはこちらをご参照下さい。
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kr2-net/mofa/20030515.html

●外務省無償資金協力課は「2KRの見直しは継続しており、必要に応じて適宜見直 す」としています。この見解に基づき、外務省及び援助機関・援助関係者と市民・N GOが意見交換を行い、2KRをどう評価するか、どのように見直すのか、これから の農業協力はどうあるべきかについて共通認識を広げていくことが今回の意見交換会 の目的です。


●これまでの意見交換会

<第1回>
日時:2003年7月16日
会場:労働スクエア東京
出席者:外務省無償資金協力課、JICA、市民・NGO関係者、国際機関(FAO、WFP)、
被援助国5ヶ国代表(セネガル、マリ、モーリタニア、
インドネシア、フィリピンの各在日大使館)
内容:現行の食糧増産援助をどう評価するか
(1)各国代表コメント
(2)FAOコメント
(3)JICA報告(2002年実施の6ヶ国調査報告書)
(4)2KRネット報告(2KR制度の問題点と抜本的転換の必要性)

<第2回>
日時:2003年11月11日
会場:外務省仮庁舎別館
出席者:外務省無償資金協力課、JICA、市民・NGO関係者、国際機関(WFP)
内容:2KRの現地調査に関する意見交換
(1)フィリピン・インドネシア・ニカラグア・ホンジュラス現地調査報告(外務省)
(2)フィリピン現地調査報告(2KRネット)

<第3回> (英語セッション)
日時:2003年12月10日
会場:外務省仮庁舎別館
出席者:外務省無償資金協力課、JICA、市民・NGO関係者、国際機関(FAO、WFP)、
被援助国5ヶ国代表(ホンジュラス、ニカラグア、フィリピン、
マリ、セネガルの各在日大使館)
内容:
(1)スワジランド・レソト現地調査報告(2KRネットが外務省・JICA調査に同行)
(2)各国代表コメント
(3)国際機関(FAO、WFP)コメント

*スワジランド・レソト現地調査についてはこちらをご参照下さい。
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kr2-net/mofa/press.htm

<第4回>
日時:2004年3月17日
会場:外務省本庁舎
出席者:外務省無償資金協力課、JICA、市民・NGO関係者、国際機関(FAO、WFP)、被援助国代表(在日大使館)
内容:
(1)2KRネットからの提言(飢えをなくすための援助のあり方、2KRの抜本的転換)
(2)JICA報告:農業協力の基本的考え方
(3)国際機関(FAO、WFP)コメント


<第5回> (英語セッション)
日時:2004年6月4日
会場:外務省本庁舎
出席者:外務省無償資金協力課、JICA、市民・NGO関係者、国際機関(FAO、WFP)、被援助国代表(在日大使館)
内容:
(1)各国代表コメント
(2)FAOプレゼンテーション(2003年度FAO経由の2KRプロジェクト紹介:タンザニア、スリランカ)
(3)JICAプレゼンテーション(2004年度2KRについて)
(4)2KRネットからの提言(飢えをなくすための援助のあり方、2KRの抜本的転換)

以上



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