→ back to past diary...  → back to Top...
−2003年7月(後半)−

2003.7.16(Wed)

予備校の補講。ただでさえ月曜は休みが多いのに、学会発表がことごとく月曜にあたってしまったので、補講をやれとお達しが下ってしまったのである。しかしまあ、一昨日の正規の時間でさえあれなので、臨時の講義に人は来ないよな、と思っていたら、案の定また一人のみ。輪をかけてやる気なさげ。

2003.7.17(Thu)

隣の研究室の仕事の方は、相変わらず放置プレイ続行中なので、ボスから依頼の作業を黙々と。新しい研究絡みで、ボス達が月末に観測に行くので(前に書いたコレ)、それまでに試験観測データを解析して、本観測の参考にするそうな。データ形式が今までと微妙に違うのと、最近、隣の研究室の仕事絡みで色々身につけたプログラムのテクニックを使おうとして、プログラミングが面倒になってしまう罠。いや確かにソースは見た感じ美しくなってるんだけども。
森博嗣「女王の百年密室」読了。どうもこの人の小説って、最後の種明かしが割と唐突かつ描写があっさり目、という印象があるので、読んでいて「…は、はいぃ?」と目が点になることが多かったり。全600ページのラスト3、40ページあたりでたたみかけるように謎が明らかになるので、はっきり言ってついていけませぬ。

2003.7.18(Fri)

ようやく仕事の指示が。任意の時刻・地点における太陽の位置を計算するプログラムを作れ、とのこと。偶然にも、ボスからの依頼の仕事絡みでも、任意の時刻での天体の位置を計算する必要があったので、これは一石二鳥。手間が省けて誠によろしい。
「ゼノサーガ」2作目の概要が発表されたようだが、キャラクターの造形が前作のこんな感じからこんな感じに大幅変更で、やや

     _| ̄|○

な状態。まあ、よりリアル化してるのはしょうがないかな、とも思わんでもないが。しばらくすれば慣れるだろうし。だがしかし、メガネ外してるのはいかん(笑)。いかんよ。いかんなあ。うむ、いかん。
 ついでに、前作音楽担当の光田康典氏が今回外れているのも不満といえば不満。本人の日記によると、メーカーと見解の相違があったようであるが。確かに、前作でも音楽が効果的に使われていたという印象があまりなかったんだけど。そもそも、前作ではロンドンフィルの演奏、などと宣伝文句を並べていたが、この人の音楽って基本的にオーケストラ向きではないんだよなあ。どちらかというと割とマイナーな楽器の音を使って、民族音楽っぽいのを作り出すのが魅力と思えるのだが。その辺で齟齬があったのではないかと想像。さらに言うと、キャラクターデザインの田中久仁彦氏も今回はイラストのみの参加のようで、これだけ前作との関連が深い作品(同シリーズ、どころの話ではない。まるっきり「続きの話」だもの)で、世界観の統一ということを考えると、この辺のスタッフ変更がどう影響するのやら。ま、ともかく、一刻も早く発売希望。もっとも、開発進行状況35%らしいので、いったい発売がいつになるのかわかったもんではない。

2003.7.19(Sat)

一日中、霧雨がしとしと、な状態で、買い物にもいけやしない。ていうか寒い。引きこもり状態で、未クリアゲームを片っ端から片づける。

2003.7.20(Sun)

自宅PC用にコンボドライブ買い。といっても実際のところ余り焼くものないかな、と思わなくもないが。とりあえずデータのバックアップは取っておこう。

2003.7.21(Mon)

朝、目覚ましをかけずに思う存分寝ることが非常に贅沢に思える今日この頃。日頃の寝不足を一挙に解消するべし。
 で、夜眠れなくなってゲームなんかやってしまって次の日以降また寝不足になるのである。

2003.7.22(Tue)

しばらく前から、隣の研究室の仕事で使っているPCの調子がいまいちよろしくなかったのだが、コンピュータ担当のSE氏が上司に直訴してくれたおかげで、本日ニューマシンにリプレース。一応、研究員の中では比較的パワーのいる仕事をしていることもあって、Pen4 2.8G、メモリ1Gのマシンをゲット。今どきのマシン事情はよく知らないが、「研究室最速」と言われたからには速いんだろう、たぶん。試しに5000×5000の汎用rawデータをPhotoshopで開いてみたり、それを描画してPSに落としたり、今までだと結構重そうな処理を色々試してみたが、かなり快適。いいなあ。15万そこそこでこれだけのマシンが組めるなんて、いい時代になったものである。
そろそろゲームキューブの買い時かな…と、ゲーム系情報を漁っていて思う今日この頃。FFCC、ナムコのRPG、MGSツインスネーク、あたりか。あとはちょっと前に出たゼルダ、GBAの聖剣伝説、などなど。実はPS2よりよっぽどやりたいソフトがたまってたりする。問題はやる時間がないことだが。

2003.7.23(Wed)

プログラム作り。C言語プログラマ的にはfscanfはダウトっぽいので、とりあえず他人も見る可能性のあるプログラムではfgets+sscanfにしているが、なんかけっこう面倒。見た目美しくないし。って自作関数作って1行にまとめてしまえばいいのか。まあ、自分しか見ないプログラムでは平気でfscanfを使ってたりするが。ファイル読み込みに失敗していたら出力結果で一目瞭然だし。

2003.7.24(Thu)

研究室の納涼飲み会…って全然暑くないんだが。むしろ寒い。でもビールは旨かった。ドラフトマスターの手にかかると違うのかね。うちで飲むとそんなに旨いと感じないのだが。…ってそれは発泡酒だからでは、と言ってしまうと身も蓋もない。

2003.7.25(Fri)

データ領域可変のデータに対応したプログラムを作っていたら、上司が一言、出力するデータの領域は固定でいいよ、と。…先に言えー!! 半日無駄にした。実数の丸め誤差でさんざん苦労した私の時間を返して。

2003.7.26(Sat)

朝っぱらから地震でたたき起こされる。子供の頃は、震度4程度でもさっぱり気づかずに熟睡していた、という逸話のある私であるが、今回はちゃんと目が覚めた。就寝後2時間の時点でも起きられたのだから、これはもう本物と言っていいのではなかろうか(笑)。もっとも、ものの置き場所がいよいよなくなってきて鉛直方向に展開せざるを得ない我が家であるから、大地震で熟睡かましていたら命がない、ということを無意識に察知している、ということも考えられるが。
 しかしまあ、私のところは震度4程度で大したことはなかったのだが、震源付近は震度6の3連コンボか。シャレになりませんな。しかも将来起こる確率ほぼ100%の宮城県沖地震には無関係、ときたもんだ。とりあえず、今みたいに鉛直方向に展開しなくて済むようなところに早いところ引っ越したいところなのだが、次の身の振り方が確定しないと動くに動けないところがなんとも。おそらく今年度末までは今のままっぽいが。

2003.7.27(Sun)

ここ数日続いていた雨もようやく上がったので、いそいそと買い物に。天候に左右されるあたりが原付乗りのつらいところ。早いところ車を買えるようにしたいが、それにはともかく引っ越さないといけないし。ああ。
 ま、それはともかく。毎度のことながらヨドバシに出かけて、メディアワークス「キノの旅 −the Beautiful World−」購入。…あ、なんかハマってるかもしんない、これ。ていうかマルチメディア展開にまんまと乗せられてる気も。
 ぶっちゃけた話、原作の文章に音楽と声と絵をつけただけ、のデジタルノベルなのだが、原作の雰囲気が結構気に入ってしまったので、ともかく買い。しばらくゲームを進めていくと選択肢が出てきてマルチシナリオになるらしいのだが、今のところまだそこまでいってない。ゲーム進行をautoにするモードもあるので、はっきり言ってコントローラーいりません。飯食いながらできてしまうゲームってのもなかなかないような気も。ていうかもはやゲームじゃねえ。一風変わったDVDビデオ、程度の認識の方がいいのかも。
 そもそもこのソフトを買おうと思ったのは、WOWOWでやってたアニメ版のDVDを買うかどうかをこのソフトを見た上で決めようか、と思っていたのだけれど。というのも、このアニメ、キャスティングにイマイチ不安があるわけで。主役級のキャラクターの声を当てているのが2人とも俳優(がメイン)の人なんである。正直なところ、俳優としての演技力があったとしても、それが声優としても活かされるかというと必ずしもそうとは言えないような気がする。まあ中には両方ともOK、という人もそれなりにいるのではあるが。昔、バックトゥザフューチャーで声を当てていた織田裕二はひどかったなあ、とか、「るろうに剣心」のアニメ版を(原作は気に入ってたのに)途中で見なくなったのは、ひとえに涼風真世と藤谷美紀の棒読みっぷりのせい、とか、俳優が声を当てるとロクなことにならない例は挙げればきりがない。
 で、肝心の「キノの旅」。キノ役の前田愛の方は、とりあえず許容範囲か。もともと感情の抑揚の少ないキャラクターなので、例え棒読みでもあまりボロが出ない、ってのもあるが。そこそこうまくこなしてる感じ。問題はエルメス役の相ヶ瀬龍史(ってこの俳優よく知らんのだが)の方。場面にもよるが、棒読みっぷりが少々よろしくない。微妙だな。どうするかなDVD。…って結局買ってしまいそうだが(笑)。ここはもう、自慢の脳内フィルターの能力に期待するしか。

2003.7.28(Mon)

最近、仕事の指示が小物系ばかりであまり張り合いがなかったりする。もっとも、初めにシステムを組んだ時点で、臨機応変に仕組みを変えられるように汎用化していたおかげ、というのもあるが(おかげで初めの仕事が大変だったのだよ)。というわけで結構マターリとしてるので、たまには隣の席の学生君と世間話などしてみたり。うちの分野はいざ知らず、そっちの分野は就職先なんてごまんとあるんじゃないの? いやいやこっちも似たようなもんです。そういやまた研究員雇うらしいね。ええまたですか。どっから金出てくるの? どっからでしょうねえ。とかなんとか。
 ちなみにうちの学科では、例の21世紀COEが通ってしまって、金の使い方を巡って侃々諤々喧々囂々らしいが、ここの研究室はそんなの関係ないもんね〜、とばかりに我が道を行きそうな気がする。どっから金が湧いてくるんだか見当もつかん。通常、研究室に割り当てられるポスト(教授、助教授、助手、技官など)の他に研究員・職員が10人近くいるというのがすごい。しかもこの間、「君んとこの分野で博士取って就職先決まってない人っている?」などと聞かれてしまったし。まだ雇う気かい。ていうかそれだけ割り振る仕事があるってのも驚きである。

2003.7.29(Tue)

データ処理システム変更の仕事が今日で一応一段落。来月正式公開らしいが。この後はいったい何の仕事をさせられるのでせう。データの種類を増やすとか、その辺か。
ラオックス仙台店から手紙が。9月末で閉店だそうな。ていうかちょっと前にリニューアル(という名の店舗縮小)したばかりでないの。あきらめるの早っ。
 河北新報によると、店舗を縮小して空いたスペースをテナントに貸し出すはずが、1階のラオックス店舗のせいで敬遠されている、という誠に身も蓋もない理由が。リニューアル後の売り上げがどうこう以前の問題のようで。まあともかく、結局は巨人・ヨドバシカメラの前に完全敗北。合掌。
 1階に店を置くのがじゃまなら、他のテナントを入れた上で最上階にでも引っ込めばよかったのに。コンシューマゲームを切り捨ててエロゲーコーナーだけ残すという大英断(笑)をやってのけるだけの柔軟な思考ができるなら、もっと商品を特化して的を絞った商売をすればなんとかなったんでないの。エロゲーと、リニューアル前にはあったコンシューマゲーム・アニメDVD・マンガ・ライトノベル・ゲーム攻略本のコーナー、ついでに中古ソフト・本に同人誌でも持ってくれば、客がわんさと集まったろうに。客層がかなり偏りそうだが。ていうかそれもはや電器店じゃねえ。まるでソフマップだ(秋葉原にこんな感じの店ってたくさんありそう)。

2003.7.30(Wed)

一晩中走らせたプログラムの出力結果を確認したら、本格的にやることがなくなった。…ので、自分の研究絡みでデータ処理など。2週間ほどで秋学会の応募締め切りなので、なんか結果出さないと(よくよく考えると、これも本末転倒な話だが)。D論を書いた時点では(当然ながら)発表するネタは結構あったのだが、その後の研究って基本的にD論でも少々やったネタを掘り下げて新たなネタを作るという形なので、そろそろ掘り下げるネタも尽きてきた感じ。つっつく重箱の隅がもうないよ。これは質的に大転換を図らないと。計算機シミュレーション絡みでひとつ考えているネタがあるにはあるのだが、今までと手法が全然違うし、ベースになる物理学も格段にややこしくなるので、どこから手をつけたらよいのやら。
奈須きのこ「空の境界(上)」読了。著者名 and/or 題名でピンと来たあなたは通ですな。いわゆるひとつの同人本。齢三十にして初めて手を出してみた領域だったりする。いやまぢで初めてですって。まあ、あちらの業界では余りにも有名すぎる作品ではあるが。コンシューマゲームで言うところのファイナルファンタジーみたいなもんでしょう。たぶん。ちなみに通販にて買い。
 同人本っていうからもっとチープな装丁を想像していたのだが、実際見てみると商業誌の新書版と比べても遜色ないような立派な装丁。内容は…伝奇ホラー、というのか。世界観が(これまた同人ゲーム界で一線を風靡した)「月姫」と共通なので、そちらも併せて楽しんでみるとよろしいのでは。ちなみに、そっちの方はこの辺の時期にやってたりする(ってあんな記述で気づく奴はいねぇ)。この時に日記が止まってたのはひとえにこのせい。
 「月姫」はお子さまお断りであるが、「空の境界」の方はお子さまでも楽しめる内容(上巻を読んだ限り)。まあ、内容的にかなりスプラッタなので、別の意味でお子さまお断りだが。少なくとも「月姫」を楽しめた人なら読んで損はないかと。これだけのものが書ける人なら、商業活動に打って出ても十分成功できるだろうな。

2003.7.31(Thu)

うちのボスは観測で海外出張中。仕事の上司は会議で同じく出張中。というわけで心おきなく自分の研究を。学内はオープンキャンパスを開催中で、うちの研究室にも何人か高校生が見学に来ていたようだが、思いっきり我関せずである。最近、この手の啓蒙活動(?)に興味のないことが認識されてきたのか、はたまた単に隣の研究室の仕事を抱えていて忙しいと遠慮されているだけなのか、周りの人からもこういう行事で声をかけられなくなったし。いいことだ。やはり、この手の「請け負っても一文の得にもならない仕事」は全力で回避するが吉。それが自分の時間を作り出す秘訣である。
ちなみに、こういう啓蒙活動に消極的な人間って、基本的に文部科学教官職に向いてないような気がするんだが(笑)。
→ back to past diary...  → back to Top...