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登リ尾=のぼりお(1056m)

1/10〜1/13・・・静岡県の低山めぐり、「一等三角点」と「日本の山1000」
暗沢山婆沙羅山登リ尾達磨山金冠山浜石岳竜爪山八高山富幕山
静岡 2005.01.11 単独 マイカー ニ等三角点
コース 寒天林道ゲート(10.20)−−−登山道入口(10.50)−−−新山峠(11.05)−−−登リ尾(11.30-11.35)−−−新山峠(11.55)−−−登山口(12.05)−−−ゲート(12.35)
(日本の山1000)
登リ尾山頂、二等三角点

婆沙羅山から下山してすぐに登リ尾へ移動。
国道414号線天城街道を北上、天城トンネルを抜けた先で右折して旧天城トンネルへ向かう。途中、八丁池への林道が左折しているがどうも寒天林道とはちがうようだ。さらに旧天城トンネルを抜けて下って行くと左手に舗装された寒天林道のゲートがあった。
鎖で閉鎖されている。日祝日だけ八丁へのバスが通じているらしい。

ゲート付近に駐車して寒天林道へ入る。資料では登山口まで45分となっている。
林道は急なヘアピンカーブをいくつか折り返して行く。足を速めたこともあって意外に早く、30分で登山道入口に着いた。「奥原林道・新山峠へ経て登尾山 奥原林道へ」という膝下ほどの小さな道標がある。

沢へ下り、木橋を渡って山道の登りとなる。長い霜柱がサクサクと足元で崩れる。南国伊豆の山とも思えない寒さで、あたりの雰囲気まで寒々しく感じる。林業作業員に挨拶の言葉をかけてひと登りすると新山峠に着く。小さな峠だが5叉路になっていて、登ってきた道、奥原林道へ、登リ尾へ、登リ尾循環歩道ともう1つはわからない道が交叉していた。

峠からは右の尾根へと進む。梢を揺らす強い寒風は、ときには頬を突き刺すように吹きつける。うっすらと雪が見える。緩やかなピークを一つ越えるとなだらかな広い尾根となる。アセビやヒメシャラが目立つようになる。信州育ちでヒメシャラには縁の薄かった私が、このヒメシャラを天城山で目にして「なんて気味の悪い木」と感じたのを思い出す。この登リ尾も天城山の続きの山と言っていい。
尾根が広くなり、歩くのに邪魔になる潅木類もほとんどない。どこでも歩けそうなのが、かえって迷いやすい状況を作っている。テープの目印がないと不安で歩けないかもしれない。テープを頼りにしてもう一つピークらしい頭を越えると、そのまま緩やかにたどって登リ尾の山頂に達した。どこがピークともわからないような広々とした山稜の一角に三角点があった。
標高差400メートル、1時間10分の行程だった。

登リ尾は二等三角点で「日本の山1000」にも名を連ねている。
展望はほとんどないが、樹木の間から天城山と思われる山が少しだけのぞいていた。
それにしても「登リ尾」という名前が珍しい。「山」とか「岳」も付かない珍しい名前の山だ。
寒さに追われるようにして、足早に同じ道を下った。
 
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