100km“歩”

あなたの練習に役立つ…かもしれない話。

ライン演習作戦 その1

100km歩く2
 いつかは網走。サロマ湖100kmウルトラマラソン。そのために100km歩いてみよう、と。20020808(木)「バターン虜囚行進」の再戦。
ルール
 以下は自分で勝手に課したルール。
  1.  横になっての睡眠は不可。横になってても意識があること。歩きながら意識がない、ならば可。
  2.  連続30分以上の休憩は不可。30分休んで5分歩いてまた30分休憩、ならば可。

 ウルトラマラソン系では、横になって意識が途切れたら=寝ちゃったら、まず完走は望めないそうだ(体験者談)。じっさい、100kmを制限時間13〜16時間でクリアするのに、途中で寝てるヒマはない。
コース
いちど東京湾三番瀬に出てから、東へ。 リンク先はMapion地図です。
 JR西船橋駅船橋三番瀬海浜公園〜西船橋駅(10km)〜(R14)〜船橋駅南東〜(東金街道)〜JR津田沼駅北口京成実籾駅前(20km)〜京成八千代台駅入口〜八千代市役所入口(あとはひたすらr296を東進)〜ユーカリが丘(30km)〜佐倉順天堂(40km)〜富里町七栄(50km)〜三里塚(旧R296経由)滑走路南端〜芝山町大里(60km)〜多古町田久保(70km)〜(r296おしまい)八日市場(R126を東進)〜JR干潟駅(80km)〜飯岡町バイパス(90km)〜銚子市(旧銚子有料道路)(100km)〜犬吠埼(110km)
 ゲンをかついで、失敗した前回とビミョーにコースを変えた。津田沼〜北習志野〜八千代台市役所を、津田沼〜実籾〜八千代台市役所
 …あらためて測ったら110km?! ま、足りないよかいっか。
コース下調査
 このコースは、知ってる道ではある。自動車で二輪車で自転車[バイク]で、何度も通ったことがある道。もともと千葉県人だし。が、微に入り細に入り知ってるわけでは、ない。
 市街地ではない佐倉〜八日市場の区間が、給水・トイレ・食事に不自由する可能性がある。具体的には、公園・コンビニ・外食屋さんが任意の場所に見あたらない、と。台地の雑木林や畑ばかりで。長野の山中や北海道の原野ほどではないので、そう神経質になる必要はないのだけれど。エイド地点は多いにこしたことはない。そしてエイド地点を使いたいときというのは、それなりに追いつめられてるとき(「水ぅ〜腹へった〜」「漏れちゃう〜緊急事態なのよぉおぉおぉお!」「ここ、どこ?」)なので、通常よりもないことに神経質になる。
 にもかかわらず、下調べはロクにしなかった。書店で最新の道路地図を買ってこないまでも、ネットで詳しい地図が見れる時代。その気になれば、公園・コンビニ・交番など、チェックはできた。
 しなかった理由は、横着と、不確定要素を残して“冒険”面がないとツマンナイと、余裕ぶっこいたせい。
装備品
 ランニングというよりは、ハイキングな準備となった。キャップ、ポケットだらけのベスト、チノパン、スニーカー。…見栄をはらずにスポーツウエアとトレパンにしろ? たしかに予想どおり汗とホコリでドロドロ。しかし、“正規軍”は好きだが“ゲリラ”はキライ。アイロン線の入ってないパンツ(ズボン)も、エリのついてない服もイ・ヤ・だ! 
 前回の反省で、長袖! 日焼けでボロボロになるから。…ところが手袋をうっかり忘れた。夜中出発だったから。「まぁいっか」と現地調達もせず強行したら、あとで手の甲が大やけどになってる。袖口の影になる部分と、路面からの照り返しを受ける部分の明暗がくっきり。
 ゴール(犬吠埼)到着後、ドロドロのまま総武線に乗って帰宅するのはイヤすぎ、と、着替え1セットを背嚢に詰め込んだ。最大の重量増加。…1kgていどの増加くらい、と思ったが、やはり後で後悔する。肩にくいこむ。銚子は銭湯や洋品店が皆無なほどの田舎では、ない。現地調達すればよかったと、後からでは言える。出発当時は「夜中に出発、夜中に到着、日の出見て始発で帰ってくる」見積もりだった。ヘタすると帰宅は朝ラッシュ! それで電車に乗るなら、荷物が重たいほうがいいと思った。(ほかに心配することは先にイッパイあったでしょう美籾さん)(でろでろのどろどろで電車乗るなら裸のほうがマシですよ狐月さん)
 500mlペットボトル2本を水筒がわりに。もっとも2本とも水詰めた状態にあったのは、空港〜八日市場区間の人家まばら地域だけ。ほかの区間では、1本はカラ状態で。…飲み過ぎるとトイレの問題が発生するし、飲まないと脱水で歩けなくなる。昼間の炎天下は、1時間あたり1リットル飲んでた結果に。コンビニみつけては水もらったりポカリスエット買ったり。スポーツドリンク粉末を持ってゆけば良かった。
 塩分は大切ですね。あまりに汗かきすぎて、電解質抜けちゃうと、汗が止まるんだわどびっくり。いくら水飲んでも、そのまま尿へ直行。汗かいて涼しくなれないわトイレ心配ばっかだわ。初日の午後から塩足りない状態で。小ビンしょうゆを買って、なめてたり、カップめんを汁めあてに買ったり。2日目は注意して、真水2&スポーツドリンク1の割合で、電解質を取った。
 アメ玉とビタミン剤(錠剤必要分だけ)を持ってった。…ムダにはしなかったが、不要だった。コンビニで「カロリーメイト+ポカリスエット」という補給パターンで、じゅうぶん間に合ったから。カロリーメイト1箱400kcalって、「緑のたぬき」370kcalより高熱源だったのね。タンパク質ぶんかな?
 ゴアテックスのカッパを持ってるけど、着て歩いたら汗の排出がおいつかずムレムレになる(自転車やオートバイとは違う)。傘を持つのは重たい。で、天気予報を信じて、雨具は持たず。荷物の防水をとビニール袋に入れたくらい。…2日目朝に3回、通り雨くらった。休憩をかねて雨宿り、で済んだ。
 あらかじめ薬剤をぬりこんでゆく、消炎鎮痛剤を持ってく、という準備はしなかった。…帰宅後にお世話になる。作戦中は痛みがどーでもいい状態になる。「目覚ましガンガン鳴ってるのに、無理してふて寝してる」状態。くだらないやせがまん大会で薬物を使わなかったせいもある。
 ちいさな安全ピンを、ひとつ。ベストのファスナー取っ手にぶらさげて。水ぶくれが足にできたら、小穴あけてリンパ液を出すため。排水しないと、おしつぶされたリンパ液が、ヒフ剥離部分をどんどん広げてしまうから。前回のリタイヤ直接原因は、リンパ排水してマメを潰せなかったため、ふくれあがったマメのため(筋肉余力がありまくりなのに)歩けなくなったから。
 地図と(方位磁石+キルビメーター)。地図は、10万分の1をバラして、必要な4枚だけ。…横着しないで、パソコンから最新版をプリントアウトして持ってくべきだったかも。バイパスやら高速道路やら、いつのまにかできてたり、まだできてなかったり。とくに佐倉市近辺! 旧R296と新R296バイパスの表示がバラバラで、道をまちがえかかること多数回。やはり横着はいけませんね。
経過詳細
その2へ続く。