2. SF漫画としての『ドラえもん』

 唐突だが、藤子・F・不二雄氏はSF漫画家である。
 彼の代表作といえばいわずと知れた『ドラえもん』で、これはもちろんSFだが、他の漫画もほぼ例外なくSFの範疇に入るといっていい。 『T・P(タイムパトロール)ぼん』や『エスパー魔美』といったあたりは押しも押されもせぬ本格派SFであるし、もう少し砕けたところでは『パーマン』『21エモン』『チンプイ』等がある。 また、SF短編漫画も多く描いており、どれもプロットの冴えた名作揃いだ。数々の作品におけるSF描写の確かさは、氏自身かなり沢山のSFを読み込んでいることの表れだろう。

 今回はこのSF漫画という視点から、『ドラえもん』における22世紀のテクノロジーをSF的に検証してみたい。ありがちなトンデモ理論の連続となるのはほぼ確実だが、一応それらしく理屈をこねてみるつもりだ。
 とはいえ物理方面にはとにかく疎い筆者のこと、無知や勉強不足による間違いも多数あるかと思われるので、おかしな点を見つけた方は是非ご指摘願いたい。


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